シムジア®とは

シムジア®は関節リウマチの治療に用いられるTNFα阻害薬で、異常に増加したTNFαのはたらきを抑え、関節の炎症や破壊を防ぎます。
また、シムジア®は抗体からTNFαと結合する部分だけを取り出し、ポリエチレングリコール(PEGペグ)という物質を巻きつけたペグ化した構造をもっています。

シムジア®の構造

シムジアの構造

ペグ化のメリット

効果の持続
タンパク質をペグ化すると、体内でのタンパク質の分解が抑えられ、血液中に長期間残存し、薬の作用時間を延長させました。
炎症部位への集積
正常な細胞に移行しにくくなることで、炎症が起こっている部位に集まりやすくなる性質が認められました。
抗体とは
細菌やウイルスなど体にとって敵であると判断した異物(抗原といいます)に抵抗して、体を守ろうとするときにはたらくタンパク質が抗体です。関節リウマチでは増加したTNFαが異物となるため、抗体を結合させることで、TNFαのはたらきを抑えることができます。