リウマチとライフスタイル

トラブルが起きたときについて

被災したときの注意点は?

感染症や血栓症に注意し、服用中の薬がない場合は最寄りの災害拠点病院などで処方を受けてください

災害時は、薬が入手できなくなる可能性があります。飲み薬や注射薬は数日~1週間分、余分に持っておくことが望ましいです。また、スマートフォンで治療薬の写真を撮っておくと、主治医以外の診察を受ける際に役立ちます。
避難所の狭い空間では、特に感染症を起こしやすいため、普段の生活以上に感染予防を徹底しましょう1)。車の中で生活する場合はエコノミークラス症候群などの血栓症に十分注意し、適度に体を動かしましょう。

<ステロイド服用中(副腎皮質ホルモンの薬)は特に注意2)

ステロイドの服用を急に中止すると、症状が増強する「リバウンド現象」が起こる場合があります。また、用量が多い方の場合、急に中止すると「離脱症候群」が起こることもあります。体のだるさや発熱などの症状がみられ、状態がさらに悪化することもあるため、手元にステロイドがない場合は、最寄りの災害拠点病院などで処方を受けるようにしましょう。

1)
日本リウマチ財団編「リウマチ患者さんのQ&A第2版」p105, 社会保険研究所 2017
2)
日本リウマチ学会からのお知らせ「東北関東大地震被災者診療に携わる医師の方々へ-リウマチ・膠原病診療10箇条-」
https://www.ryumachi-jp.com/info/10kajou.html